様々な検査と治療方法

犬猫の歯周組織再生治療の適応と治療成績について

どの様な歯の状況でも再生治療が可能という事ではなく、むしろ適用範囲は限られており口腔内の状態がとても重要です。
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去で逮捕

獣医師以外が行う無麻酔歯石除去は違法? 2024年6月にこのような事件が発生しました。 獣医師でないのに犬の歯石を専用器具で除去したとして、京都府警は11日、ドッグカフェの女性経営者(51)を獣医師法違反の疑いで書類送検した。「犯罪行為だと...
症例紹介・犬

右上顎 メラノーマ(悪性黒色腫)

犬 ミニチュアダックスフンド 15歳 避妊雌 主訴 ・口を痛そうにして・鼻汁、くしゃみが多いいる・4年前に歯科治療をしたがその後自然と歯が抜けた・3年前頃から口を気にする という主訴で当院に来院されました。 所見 口腔内は重度の歯周病を罹患...
顔面腫瘍

鼻腔内腺癌(鼻腺癌)

1か月前から1日数回鼻血が出るようになり、歯周病が原因じゃないかという事で往診専門の獣医師よりご紹介いただきました。
症例紹介・犬

片側下顎骨骨折

犬 シーズー 3歳 6kg 主訴 トリミング中に台から落下したことをトリマーさんから報告されたが、その場では問題なかったため帰宅。 自宅に戻ってからずっとペロペロして口を気して、口を触ると痛がり、ご飯も食べないということで来院されました。 ...
口腔・顔面の病気辞典

扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)

扁平上皮癌とは? 皮膚の表面や粘膜には、扁平上皮細胞という細胞が存在しており、皮膚の一番表面にある魚の鱗のような薄く平らな細胞です。 この細胞ががん化し、扁平上皮癌となります。 耳や鼻など皮膚全般、口腔内、爪の周囲に多く発生し、浸潤性が極め...
症例紹介・犬

犬の再生治療 歯肉欠損

犬 ミニチュアダックスフンド 9歳 去勢雄 主訴 ・無料の歯科検診で以前歯周病を指摘された・鼻汁や歯磨き後にくしゃみがでる・なるべく歯を残したい とのことで当院に来院されました。 所見 ・上顎切歯の歯肉の退行が見られたが、動揺はない・歯周病...
症例紹介・犬

棘細胞性エナメル上皮腫②

犬 ミックス 3歳10か月 去勢雄  6㎏ 主訴 1週間ほど前から歯ぐきが腫れているということで来院されました。 所見 犬歯の後ろの歯肉が腫れて表面の一部は潰瘍になっており、口蓋粘膜に浸潤している様子が認められました。 右上顎第一前臼歯は腫...
犬と猫の歯みがき

歯みがきガムの選び方 おすすめは?

歯みがき効果は? 犬猫にとって歯磨きガムは美味しく食べれて歯磨き効果も期待できるとても嬉しいおやつです。 歯磨きの効果はあるの?と質問される事が多くあります。それに対しての答えは「YES」です。ただし、与える物の選び方や与え方に工夫が必要で...
口腔内腫瘍

高分化型線維肉腫 

3歳10か月 MIX犬18Kg 去勢雄 主訴 約3か月前に歯ぐきが赤く腫れてきたため、かかりつけの動物病院でCT検査、病理検査を実施されました。その際の病理検査結果は、歯肉過形成という診断でした。 慢性歯肉炎として、抗生剤や消炎剤内服、ステ...
口腔内腫瘍

脂肪肉腫

犬 チワワ 12歳9か月 去勢雄 主訴 当院かかりつけの患者様で3週間前からご飯を食べるスピードが落ちているのが気になるということで来院されました。 所見 診察の際、口腔内を観察して舌を触診したところ舌根部に舌内腫瘤が認められました。 頚部...
顔面腫瘍

犬の悪性腫瘍 唾液腺癌 

12歳3か月 避妊雌 コーギー 16.2㎏ 主訴 首にしこりができているという事で来院されました。 所見 触診で左顎の唾液腺が腫れていることが確認されました。 腫れていたできものに針を刺して行った細胞診の結果から腫瘍を疑う所見が得られ、エコ...
症例紹介・犬

下顎骨骨折(切断のケース)

犬 トイプードル 9歳 主訴 2週間前に階段から転落し際に顎を骨折して来院しました。 所見 レントゲン検査で下あごの両側は骨折してることがわかりました。 両側とも重度歯周病を罹患していたところに、大きな衝撃がかかり骨折したと考えられます。 ...
症例紹介・犬

口蓋裂

犬 ワイヤーヘアードダックスフンド 6か月 主訴 口蓋裂が見られ、かかりつけの病院さまからご紹介いただきました。 所見 診察させていただき、先天性の口蓋裂と診断しました。 二次口蓋裂で硬口蓋、軟口蓋の欠損が認められました。 この時ウエットフ...
症例紹介・犬

若年の歯周病

左右上あごの第一、第二切歯は骨に吸収があり抜歯し、右上あごの第二後臼歯は、今後の歯磨きが非常に大変になるために抜歯しています。
症例紹介・犬

外鼻孔形成術

短頭種で症状のあるわんちゃんは、軟口蓋切除と外鼻孔形成の手術を若いうちにやる事が大切です。肥満のわんちゃんも注意が必要です。
歯周病

重度歯周病

犬 トイプードル 13歳 主訴 食欲が低下し、口の周りを気にする様子が増えたとのことで、かかりつけの病院からご紹介いただき来院されました。 診察時には口臭強く、歯ぐきがかなり下がっていたため重度の歯周病が疑われました。 細菌感染症による全身...
症例紹介・犬

歯肉腫瘤 

犬 ミックス 9歳  主訴 歯ぐきにできものができたという主訴で診察いたしました。 所見 診察時に右上あごの第三切歯を中心に1.1×1.0×0.6cmのエプリス(歯肉腫瘤)を認めました。 検査 エプリスは切歯部歯肉から唇側へドーム状に張り出...
症例紹介・犬

歯が折れた!破折

犬 フレンチブルドック 9歳 主訴 ドライフードを食べたがらない、右上の奥歯が折れているという主訴で診察させていただきました。 口の中を見てみると右上あごの第四前臼歯が縦に深く歯が折れていました。 神経(歯髄)に炎症を起こし疼痛を伴っている...
症例紹介・犬

重度歯周病

口の中を観察すると歯石が重度にたまっており歯槽膿漏の状況がひどく認められたので、全身麻酔下で歯周病治療を行いました。
犬と猫の歯みがき

歯磨きシートの使い方

歯磨きグッズのなかで比較的使いやすいのが歯磨きシート。 歯ブラシを持たなくてもいいため、犬や猫の警戒心を減らすことができます。 指先の感覚で歯を触りながら擦る事で汚れを落としていきます。 工夫された歯磨きシートには歯垢を絡め取りやすく設計さ...
歯周病

猫の若年性歯周炎

猫 ミックス 1歳 主訴 犬歯、臼歯の歯肉炎を主訴として来院されました。 所見 診察時は、下あごの犬歯を除くすべての歯で重度の歯肉の炎症が認められ、下あごの切歯は歯周病によって全て抜け落ちていました。 歯科レントゲンでは下あごの第一前臼歯、...
歯周病

眼窩下膿瘍 

11歳 トイプードル 左眼の下が腫れたを主訴として来院されました。 診察時には腫れは落ち着いていましたが、左目の下の皮膚には穴が開いて排膿していました。 口腔内の状況も悪いため歯周病によって目の下が腫れたものと診断されました。 確定診断を兼...
犬と猫の歯みがき

成犬の歯磨きの仕方(慣れさせる方法)

パート1では歯磨きの姿勢など基本的な内容を書きましたが、こちらではより実践的に歯磨きに慣れさせる方法について説明したいと思います。 歯周病予防で大切なのは歯磨きを毎日の習慣にする事! 人と同じで歯磨きは毎日やらないと磨き残した歯垢が歯石にな...
破折

破折

犬 ミックス 5歳  主訴 家で硬いものを噛んで折れてしまったという事で来院されました。 所見 左上あごの一番大きな奥歯(第四前臼歯)がかなり縦に深く折れており、歯髄の部分が黒く変色していました。 手術 全身麻酔下で抜歯いたしました。 年齢...
症例紹介・犬

口腔内メラノーマ(悪性黒色腫)

※閲覧注意(手術の写真が出てきますご了承の上お読みください) 8歳 ポメラニアン 主訴・所見 口臭がする、口から出血するという主訴で来院されました。 口の中を見てみると左の下あごの歯茎にかなり大きな腫瘍が認められました。 飼い主さまは全く気...
犬と猫の歯みがき

犬と猫の歯磨きはなぜ必要?

犬と猫の歯磨きはなぜ必要? 普段診察していると下のような質問をされる事があります。 ・昔は歯磨きなんてしてなかったのに必要なの?・犬猫だし口臭があって当然でしょ?・ご飯も食べれてるし痛くないよね? 飼い主さまが犬や猫と同じ状況になった事を想...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの成分による違い

歯磨きジェルの成分による違い 歯周病に効果があり、犬や猫が飲み込んでも安全性が高い成分は限られています。 なので、ジェルを選ぶ際にはどういう目的で作られたジェルなのか、成分名を見て何が入っているのかを確認する事が大切です。 特に、犬や猫では...
症例紹介・犬

猫のクリーニング

ついた歯石をそのままにしておくと、歯肉は炎症を起こし、顔が腫れてしまったり、中には歯の根っこが溶けて歯が勝手に抜けてしまう事もあります。 歯に痛みが出ると元気や食欲が低下する猫ちゃんもいます。 猫はわんちゃんに比べて口を触られるのが苦手なの...
犬と猫の歯みがき

おすすめの歯磨きジェルは?

歯磨きジェル、デンタルジェルと言われるものは数多く存在します。 その中でちゃんと効果があるものを選ぶことはとても難しいと思います。 ネットでの口コミが良いから、広告が派手で効果が高そうだから、ペットショップや動物病院でお勧めされて、など情報...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去④

無麻酔歯石除去①②③をお読みの上こちらをご覧ください。 無麻酔歯石除去とは?①  無麻酔歯石除去の実際②  無麻酔歯石除去のリスク③ 以前に無麻酔歯石除去の経験があり、その後当院で歯科処置をした症例をご紹介します。 それぞれの特徴 症例① ...
症例紹介・犬

犬の歯列矯正

かかりつけ様からご紹介いただきました。 まだ乳歯も残っているような状況で、歯が完全に生え変わる前のパピーになります。 7カ月 ミニチュアシュナウザー 左の上あごの犬歯が正常な位置から前に移動している状態でした。 いわゆる不正咬合と言われ歯並...
口腔・顔面の病気辞典

口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)

口腔鼻腔ろうとは上あごの歯に重度の歯周病がおこり歯周ポケット内の細菌が鼻の中まで入り込んでくしゃみや鼻から膿が出るような感染症に進行した状態を指します。 この病気は小型犬の中でも特にミニチュアダックスやイタリアングレーハウンドに多く認められ...
口腔・顔面の病気辞典

エプリス

口腔内にできる良性腫瘍の一種で、わんちゃんでは多くみられます。 どの犬種でも起こり得ますが、シニア犬で多く認められます。 エプリスは歯根を支える歯周靭帯から発生します。見た目は正常な歯肉が一部盛り上がって塊を形成しているように見えます。エプ...
口腔・顔面の病気辞典

軟口蓋過長症

軟口蓋とは? 軟口蓋(なんこうがい)とは、口腔の上側の硬い天井部分以降の、奥に続く柔らかい部分です。 その軟口蓋が、正常よりも長いことを、軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)といいます。 軟口蓋が長いと、空気の通り道を狭くして、呼吸に...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去のリスク③

①と②を先にお読みください。 無麻酔歯石除去とは?①  無麻酔歯石除去の実際② 無麻酔歯石除去に伴う事故 無麻酔歯石除去によるトラブルも多くあります。 その中でも訴訟に発展するケースは稀でほとんどが飼い主の泣き寝入りになっているのが現状です...
症例紹介・犬

犬のクリーニング

当院では多く抜歯をしなければならない重度の歯周病のわんちゃんもいれば 抜歯なしでクリーニングのみのわんちゃんもいます。 今回は当院クリーニングをした2症例を紹介いたします。 ① 5歳 トイプードル  主訴 最近口臭が気になり、口の中を見た所...
口腔・顔面の病気辞典

眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)

歯の根っこに膿(うみ)が溜まって目の下が腫れる病気です。 上の奥歯(特に第4前臼歯)に重度の歯周病が進行し根っこの方まで細菌感染が広がった場合と歯が折れて中の歯髄から根っこの方まで細菌感染が進行した場合のどちらかが原因となります。 小型犬で...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去の実際②

無麻酔歯石除去①からお読みください。 無麻酔歯石除去とは?① 実際の様子 インターネットで「無麻酔 歯石除去 犬」と調べてみていただくと沢山の動画が出てきます。 以下、検索結果↓ 無麻酔 歯石除去 犬 - Google 検索 実際に行ってい...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去とは?①

これはあくまでも動物の歯科医療の理想を追求している者の個人的な見解になります。 ご了承の上お読みください。 ご覧になっている方も僕も犬猫が大好きでより良い生活をさせてあげたいという気持ちは一緒だからこそ無麻酔歯石除去について考え悩んでいるの...