無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去とは?①

これはあくまでも動物の歯科医療の理想を追求している者の個人的な見解になります。 ご了承の上お読みください。 ご覧になっている方も僕も犬猫が大好きでより良い生活をさせてあげたいという気持ちは一緒だからこそ無麻酔歯石除去について考え悩んでいるの...
口腔内腫瘍

口腔内メラノーマ(悪性黒色腫)の症例 No.023

※閲覧注意(手術の写真が出てきますご了承の上お読みください) ①8歳 ポメラニアン 主訴・所見 口臭がする、口から出血するという主訴で来院されました。 口の中を見てみると左の下あごの歯茎にかなり大きな腫瘍が認められました。 飼い主さまは全く...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの成分による違い

歯磨きジェルの成分による違い 歯周病に効果があり、犬や猫が飲み込んでも安全性が高い成分は限られています。 なので、ジェルを選ぶ際にはどういう目的で作られたジェルなのか、成分名を見て何が入っているのかを確認する事が大切です。 特に、犬や猫では...
骨折

猫 下顎骨骨折 No.046

ミックス猫 2歳11か月  主訴 1か月前頃に右下顎の口唇粘膜に白いできものができ、かかりつけの病院を受診されました。その際に抗生剤と消炎剤を処方されて治療していましたが、改善が見られなかったので当院をご紹介いただき来院されました。 所見 ...
口腔内腫瘍

舌扁平上皮癌 No.045

13歳11か月 去勢雄 トイプードル 主訴 ・口臭が酷くなり、口を触ると嫌がり噛むようになった。・今まで食べていたドライフードが食べれなくなり、ウエットフードしか食べない。・ご飯をこぼしながら食べている。・元々食欲旺盛な子がゆっくりしかご飯...
口腔内腫瘍

高分化型線維肉腫 No.044

3歳10か月 MIX犬18Kg 去勢雄 主訴 約3か月前に歯ぐきが赤く腫れてきたため、かかりつけの動物病院でCT検査、病理検査を実施されました。その際の病理検査結果は、歯肉過形成という診断でした。 慢性歯肉炎として、抗生剤や消炎剤内服、ステ...
口腔内腫瘍

脂肪肉腫 No.043

犬 チワワ 12歳9か月 去勢雄 主訴 当院かかりつけの患者様で3週間前からご飯を食べるスピードが落ちているのが気になるということで来院されました。 所見 診察の際、口腔内を観察して舌を触診したところ舌根部に舌内腫瘤が認められました。 頚部...
顔面腫瘍

唾液腺癌 No.042

12歳3か月 避妊雌 コーギー 16.2㎏ 主訴 首にしこりができているという事で来院されました。 所見 触診で左顎の唾液腺が腫れていることが確認されました。 腫れていたできものに針を刺して行った細胞診の結果から腫瘍を疑う所見が得られ、エコ...
骨折

下顎骨骨折(切断のケース) No.041

犬 トイプードル 9歳 主訴 2週間前に階段から転落し際に顎を骨折して来院しました。 所見 レントゲン検査で下あごの両側は骨折してることがわかりました。 両側とも重度歯周病を罹患していたところに、大きな衝撃がかかり骨折したと考えられます。 ...
先天性疾患

口蓋裂 No.040

犬 ワイヤーヘアードダックスフンド 6か月 主訴 口蓋裂が見られ、かかりつけの病院さまからご紹介いただきました。 所見 診察させていただき、先天性の口蓋裂と診断しました。 二次口蓋裂で硬口蓋、軟口蓋の欠損が認められました。 この時ウエットフ...
歯周病

重度歯周病 No.039

13歳 トイプードル 主訴 口の周りを触ると痛がるとのことでかかりつけの病院さまからご紹介いただき診察させていただきました。 所見 診察時に口腔内の全ての歯に対し歯石の付着が重度であること、また上あごの犬歯、その他の奥歯から排膿を認め、口内...
歯周病

若年の歯周病 No.038

左右上あごの第一、第二切歯は骨に吸収があり抜歯し、右上あごの第二後臼歯は、今後の歯磨きが非常に大変になるために抜歯しています。
先天性疾患

外鼻孔形成術 No.037

短頭種で症状のあるわんちゃんは、軟口蓋切除と外鼻孔形成の手術を若いうちにやる事が大切です。肥満のわんちゃんも注意が必要です。
歯周病

重度歯周病 No.036

猫 ミックス 15歳 主訴 強い口臭がするとのことで当院に来院されました。 初診時の肉眼的所見として、臼歯部での重度歯石付着、歯周ポケットから排膿を認めました。 口臭の原因として重度歯周病が疑われました。 感染症の治療とQOLの改善のため歯...
犬と猫の歯みがき

歯磨きシートの使い方

歯磨きグッズのなかで比較的使いやすいのが歯磨きシート。 歯ブラシを持たなくてもいいため、犬や猫の警戒心を減らすことができます。 指先の感覚で歯を触りながら擦る事で汚れを落としていきます。 工夫された歯磨きシートには歯垢を絡め取りやすく設計さ...
先天性疾患

乳歯遺残 No.035

犬 柴犬 1歳  主訴 かかりつけの病院さまにて歯並びが悪いとの指摘をうけたとの主訴で来院されました。 所見 診察時の肉眼的所見としては、乳犬歯がすべて遺残しており、それにり左下あごの永久犬歯が正しい位置に生えておらず、左上あごの第三切歯に...
口内炎

難治性口内炎 No.034

症例:4歳 ミックス猫 とっても痛そうなお口ですよね。猫ちゃんは我慢強いですね。 今回は難治性口内炎と診断し、全顎抜歯の処置になりました。 【全顎抜歯3週間後】 口の中の赤い腫れがだいぶ落ち着いて綺麗になっています。 これならご飯食べた時に...
歯周病

重度歯周病 No.033

犬 トイプードル 13歳 主訴 食欲が低下し、口の周りを気にする様子が増えたとのことで、かかりつけの病院からご紹介いただき来院されました。 診察時には口臭強く、歯ぐきがかなり下がっていたため重度の歯周病が疑われました。 細菌感染症による全身...
口腔内腫瘍

腫瘍による顎骨骨折 No.032

犬 トイプ―ドル 15歳 オス  主訴 食べ物がうまく飲み込めず、口を気にしてる、よだれが多いといことでかかりつけの病院さまからご紹介いただ来院されました。 診察時に右下のあごの腫れが重度で下あごが右側に変位していました。 レントゲンで下顎...
口腔・顔面の病気辞典

犬の口腔内にできる腫瘍TOP3

犬の死因第1位である“がん” その中でも口腔内腫瘍は発生部位としては4番目に多い部位であり、犬では全腫瘍の6%を占めます。 口の中のしこりが見つけるだけでなく、口臭が強い、口から出血する、ご飯やお水がうまく飲めない、食欲が低下しているといっ...
口腔内腫瘍

扁平上皮癌 外科手術不適用例 No.031

①猫 エキゾチックショートヘアー 10歳 主訴 あごが腫れていること、口腔内が赤くなっていることに気付き来院されました。 鎮静下で口腔内の観察をしたところ、口腔内は広範囲に潰瘍になっており、左下のあごに扁平上皮癌が疑われました。 左下あごの...
犬と猫の歯みがき

歯ブラシの選び方

歯ブラシを選ぶときのポイント まずは、歯ブラシのヘッドの大きさです。 ヘッドの大きさが小さい方が細かいところを丁寧に磨けます。 例えばヘッドが大きいと頬っぺたも邪魔して奥の方まで届きませんし、下の歯の裏側を磨くときにもヘッドが大きいと舌が邪...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの使い方

歯磨きをする時に歯ブラシに歯磨きジェルを付けて磨くと考える方が多いと思いますが、、、 実はそうではありません。 それは「人の歯磨き粉」≠「犬猫の歯磨きジェル」だからです。 人は口をすすぐ事ができますが、犬猫ではそれができないため一般的に飲み...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの選び方

歯磨きジェル、デンタルジェルと言われるものは数多く存在します。 その中でちゃんと効果があるものを選ぶことはとても難しいと思います。 ネットでの口コミが良いから、広告が派手で効果が高そうだから、ペットショップや動物病院でお勧めされて、など情報...
口腔内腫瘍

歯肉腫瘤 No.030

犬 ミックス 9歳  主訴 歯ぐきにできものができたという主訴で診察いたしました。 所見 診察時に右上あごの第三切歯を中心に1.1×1.0×0.6cmのエプリス(歯肉腫瘤)を認めました。 検査 エプリスは切歯部歯肉から唇側へドーム状に張り出...
破折

破折 No.029

犬 フレンチブルドック 9歳 主訴 ドライフードを食べたがらない、右上の奥歯が折れているという主訴で診察させていただきました。 口の中を見てみると右上あごの第四前臼歯が縦に深く歯が折れていました。 神経(歯髄)に炎症を起こし疼痛を伴っている...
犬と猫の歯みがき

犬と猫の歯磨きはなぜ必要?

犬と猫の歯磨きはなぜ必要? 普段診察していると下のような質問をされる事があります。 ・昔は歯磨きなんてしてなかったのに必要なの?・犬猫だし口臭があって当然でしょ?・ご飯も食べれてるし痛くないよね? 飼い主さまが犬や猫と同じ状況になった事を想...
歯周病

重度歯周病 No.028

口の中を観察すると歯石が重度にたまっており歯槽膿漏の状況がひどく認められたので、全身麻酔下で歯周病治療を行いました。
歯周病

若年性歯周炎 No.027

猫 ミックス 1歳 主訴 犬歯、臼歯の歯肉炎を主訴として来院されました。 所見 診察時は、下あごの犬歯を除くすべての歯で重度の歯肉の炎症が認められ、下あごの切歯は歯周病によって全て抜け落ちていました。 歯科レントゲンでは下あごの第一前臼歯、...
犬と猫の歯みがき

正しいおもちゃの選び方

人間用のものではなく犬用に作られたおもちゃを与えることが大切です。 なぜなら、小さすぎるものは、遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまう可能性があり、のどや消化管に詰まると大変危険です。 犬の年齢、体の大きさに適切なサイズのおもちゃを選びまし...
歯周病

眼窩下膿瘍 No.026

11歳 トイプードル 左眼の下が腫れたを主訴として来院されました。 診察時には腫れは落ち着いていましたが、左目の下の皮膚には穴が開いて排膿していました。 口腔内の状況も悪いため歯周病によって目の下が腫れたものと診断されました。 確定診断を兼...
歯周病

重度歯周病 No.025

13歳 ミニチュアダックスフンド 主訴 くしゃみ、鼻血が出るとの主訴でかかりつけの病院さまからご紹介いただき来院されました。 所見 すでに、上あごの犬歯には大きく歯石が溜まっており、明らかな歯肉の退縮を認められました。 診察時に見た目で分か...
破折

破折 No.024

犬 ミックス 5歳  主訴 家で硬いものを噛んで折れてしまったという事で来院されました。 所見 左上あごの一番大きな奥歯(第四前臼歯)がかなり縦に深く折れており、歯髄の部分が黒く変色していました。 手術 全身麻酔下で抜歯いたしました。 年齢...
歯周病

猫のクリーニング No.022

ついた歯石をそのままにしておくと、歯肉は炎症を起こし、顔が腫れてしまったり、中には歯の根っこが溶けて歯が勝手に抜けてしまう事もあります。 歯に痛みが出ると元気や食欲が低下する猫ちゃんもいます。 猫はわんちゃんに比べて口を触られるのが苦手なの...
症例紹介・犬

攻撃行動予防の歯科処置② No.021

かかりつけの病院さまよりご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ペルシャ猫 主訴は飼い主さまへの咬傷回避の為の犬歯抜歯の希望とのことです。 飼い主さまが酷く咬まれて顔や手足から流血するほどの外傷を負ってしまうため、犬歯を抜歯または短縮す...
症例紹介・犬

攻撃行動予防の歯科処置① No.020

かかりつけの病院様からご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ラグドール 家族への攻撃行動を示してしまうため、まずは咬まれたときに問題になる、犬歯及び切歯の全抜歯をご提案させていただき、後日全身麻酔下で歯科処置を行うことになりました。 ...
先天性疾患

犬の歯列矯正 No.019

かかりつけ様からご紹介いただきました。 まだ乳歯も残っているような状況で、歯が完全に生え変わる前のパピーになります。 7カ月 ミニチュアシュナウザー 左の上あごの犬歯が正常な位置から前に移動している状態でした。 いわゆる不正咬合と言われ歯並...
歯周病

犬のクリーニング No.018

当院では多く抜歯をしなければならない重度の歯周病のわんちゃんもいれば 抜歯なしでクリーニングのみのわんちゃんもいます。 今回は当院クリーニングをした2症例を紹介いたします。 ① 5歳 トイプードル  主訴 最近口臭が気になり、口の中を見た所...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去④

無麻酔歯石除去①②③をお読みの上こちらをご覧ください。 以前に無麻酔歯石除去の経験があり、その後当院で歯科処置をした症例をご紹介します。 それぞれの特徴 症例①  表面の歯石を除去しているため見た目は問題なく見えるのに歯科レントゲン検査やプ...
歯周病

猫の歯周病 No.017

当院は犬はもちろんのこと猫ちゃんの歯科治療の症例も多くあります。 この記事では猫ちゃんで比較的よく遭遇するお口の異常に対して行った治療をご紹介します。 猫も犬も歯石が沢山付いていて歯肉の炎症が強いような症例では特に全身麻酔をかけての治療とな...
歯周外科治療

歯周外科治療 part4 歯周組織再生療法 No.016

歯周外科治療 part1 歯肉切除術 歯周組織再生療法 今回のテーマは引き続き、歯周外科治療についてお話をしたいと思います。 主な歯周外科治療方法の中で、今回は 1.歯肉切除2.歯肉剥離掻把術(FOP;Flap operation)3.歯肉...