症例報告

ご飯を食べる時痛がる症例

9歳 フレンチブルドック ドライフードを食べたがらない、右上の奥歯が折れているという主訴で診察させていただきました。 口の中を見てみるとに右上あごの第四前臼歯が縦に深く歯が折れていることから、神経(歯髄)に炎症を起こし疼痛を伴...
症例報告

歯周病による食欲低下

10歳 チワワ 食欲低下が歯が原因ではないかとの主訴で来院されました。 正面から見たところ下あごの左側のくちびるが下がっているように見えましたが、下あごの骨を触診した所明らかな腫大や動揺は認められませんでした。 口の中を...
口の病気辞典

眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)

歯の根っこに膿(うみ)が溜まって目の下が腫れる病気です。 上の奥歯(特に第4前臼歯)に重度の歯周病が進行し根っこの方まで細菌感染が広がった場合と歯が折れて中の歯髄から根っこの方まで細菌感染が進行した場合のどちらかが原因となります。 ...
口の病気辞典

虫歯

猫では論文上、虫歯の報告はなく虫歯にならないと考えられています。 犬では虫歯の症例が稀に見られます。犬において”虫歯”になりにくい理由は以下のように考えられています。 〇歯が尖った形状をしている為、歯の表面に虫歯菌が付着しにく...
口の病気辞典

口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)

口腔鼻腔ろうのとは上あごの歯に重度の歯周病がおこり歯周ポケット内の細菌が鼻の中まで入り込んでくしゃみや鼻から膿が出るような感染症に進行した状態を指します。 この病気は小型犬の中でも特にミニチュアダックスやイタリアングレーハウンドに多...
口の病気辞典

エプリス

口腔内にできる良性腫瘍の一種で、わんちゃんでは多くみられます。 どの犬種でも起こり得ますが、シニア犬で多く認められます。 エプリスは歯根を支える歯周靭帯から発生します。見た目は正常な歯肉が一部盛り上がって塊を形成しているように...
口の病気辞典

口蓋裂(こうがいれつ)

口蓋(こうがい)は口の天井部分(舌で触れる上の部分)を指し、鼻との境になる組織です。 口蓋は前後に分かれ、手前の硬い部分を「硬口蓋」、奥の柔らかい部分を「軟口蓋」と呼びます。 その口蓋に穴が空いて口と鼻がつながった状態...
症例報告

若年性歯周炎の症例

1歳 ミックス猫 犬歯、臼歯の歯肉炎を主訴として来院されました。 診察時の所見としては、下あごの犬歯を除くすべての歯で重度の歯肉の炎症が認められ、下あごの切歯は歯周病によって全て抜け落ちていました。 歯科レントゲンでは下...
症例報告

眼の下が腫れた症例

11歳 トイプードル 左眼の下が腫れたを主訴として来院されました。 診察時には腫れは落ち着いていましたが、左目の下の皮膚には穴が開いて排膿していました。 口腔内の状況も悪いため歯周病によって目の下が腫れたものと診断されま...
症例報告

重度歯周病による鼻血が出た症例

かかりつけの病院さまから紹介いただいた症例です。 13歳 ミニチュアダックスフンド くしゃみ、鼻血が出るとの主訴で来院されました。 すでに、上あごの犬歯には大きく歯石が溜まっており、明らかな歯肉の退縮を認められました。 ...
症例報告

歯が折れて抜歯をした症例(破折)

5歳 ミックス犬 家で硬いものを噛んで折れてしまったという事で来院されました。 左上あごの一番大きな奥歯(第四前臼歯)がかなり縦に深く折れており、歯髄の部分が黒く変色していました。 年齢的に歯を残してあげたいのですが、以...
症例報告

口腔内メラノーマ(悪性黒色腫)の症例

※閲覧注意(手術の写真が出てきますご了承の上お読みください) ①8歳 ポメラニアン 口臭がする、口から出血するという主訴で来院されました。 口の中を見てみると左の下あごの歯茎にかなり大きな腫瘍が認められました。 飼...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの成分による違い

歯周病に効果があり、犬や猫が飲み込んでも安全性が高い成分は限られています。 ジェルを選ぶ際にはどういう目的で作られたジェルなのか、成分名を見て何が入っているのか、を確認する事が大切です。 特に犬や猫では口がすすげず飲み込んでし...
症例報告

クリーニングのみの症例(猫)

ついた歯石をそのままにしておくと、歯肉は炎症を起こし、顔が腫れてしまったり、中には歯の根っこが溶けて歯が勝手に抜けてしまう事もあります。 歯に痛みが出ると元気や食欲が低下する猫ちゃんもいます。 猫はわんちゃんに比べて口を触られ...
犬と猫の歯みがき

歯磨きシート

歯磨きグッズのなかで比較的使いやすいのが歯磨きシート。 歯ブラシを持たなくてもいいため、犬や猫の警戒心を減らすことができます。 指先の感覚で歯を触りながら擦る事で汚れを落としていきます。 工夫された歯磨きシートには歯垢を...
口にまつわる病気

歯磨きジェルの使い方

歯磨きをする時に歯ブラシに歯磨きジェルを付けて磨くと考える方が多いと思いますが、、、 実はそうではありません。 それは「人の歯磨き粉」≠「犬猫の歯磨きジェル」だからです。 人は口をすすぐ事ができますが、犬猫ではそれができ...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの選び方

歯磨きジェル、デンタルジェルと言われるものは数多く存在します。 その中でちゃんと効果があるものを選ぶことはとても難しいと思います。 ネットでの口コミが良いから、広告が派手で効果が高そうだから、ペットショップや動物病院でお勧めさ...
口の病気辞典

軟口蓋過長症

軟口蓋とは? 軟口蓋(なんこうがい)とは、口腔の上側の硬い天井部分以降の、奥に続く柔らかい部分です。 その軟口蓋が、正常よりも長いことを、軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)といいます。 軟口蓋が長いと、空気の通り...
症例報告

攻撃行動予防の歯科処置②

かかりつけの病院さまよりご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ペルシャ猫 主訴は飼い主さまへの咬傷回避の為の犬歯抜歯の希望とのことです。 飼い主さまが酷く咬まれて顔や手足から流血するほどの外傷を負ってしまうため、犬...
症例報告

攻撃行動予防の歯科処置①

かかりつけの病院様からご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ラグドール 家族への攻撃行動を示してしまうため、まずは咬まれたときに問題になる、犬歯及び切歯の全抜歯をご提案させていただき、後日全身麻酔下で歯科処置を行うことに...
口にまつわる病気

無麻酔歯石除去した症例④

無麻酔歯石除去①②③をお読みの上こちらをご覧ください。 以前に無麻酔歯石除去の経験があり、その後当院で歯科処置をした症例をご紹介します。 それぞれの特徴 症例①  表面の歯石を除去しているため見た目は問題な...
口にまつわる病気

犬の歯列矯正

かかりつけ様からご紹介いただきました。 まだ乳歯も残っているような状況で、歯が完全に生え変わる前のパピーになります。 7カ月 ミニチュアシュナウザー 左の上あごの犬歯が正常な位置から前に移動している状態でした。 い...
・歯周病

クリーニングのみの症例(犬)

当院では多く抜歯をしなければならない重度の歯周病のわんちゃんもいれば 抜歯なしでクリーニングのみのわんちゃんもいます。 今回は当院クリーニングをした2症例を紹介いたします。 ① 5歳 トイプードル  最近口臭が気に...
犬と猫の歯みがき

歯ブラシの選び方

歯ブラシを選ぶときのポイント まずは、歯ブラシのヘッドの大きさです。 ヘッドの大きさが小さい方が細かいところを丁寧に磨けます。 例えばヘッドが大きいと頬っぺたも邪魔して奥の方まで届きませんし、下の歯の裏側を磨くときにもヘ...
口の病気辞典

挺出(ていしゅつ)

高齢の猫では歯が挺出して口が閉じれなくなってしまうことがあります。 この疾患は犬で見られることはなく、性別や品種は関係なく猫だけに認められます。 上顎犬歯に多く、下顎犬歯にも認められることがあります。 猫の犬歯が慢性歯周...
・歯周病

猫の歯周病症例

当院は犬はもちろんのこと猫ちゃんの歯科治療の症例も多くあります。 この記事では猫ちゃんで比較的よく遭遇するお口の異常に対して行った治療をご紹介します。 猫も犬も歯石が沢山付いていて歯肉の炎症が強いような症例では特に全身麻酔をか...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去のリスク③

①と②を先にお読みください。 無麻酔歯石除去に伴う事故 無麻酔歯石除去によるトラブルも多くあります。 その中でも訴訟に発展するケースは稀でほとんどが飼い主の泣き寝入りになっているのが現状です。 実際に起こって...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去の実際②

無麻酔歯石除去①からお読みください。 実際の様子 インターネットで「無麻酔 歯石除去 犬」と調べてみていただくと沢山の動画が出てきます。 以下、検索結果↓ 無麻酔 歯石除去 犬 - Google 検索 実...
無麻酔歯石除去

無麻酔歯石除去とは?①

これはあくまでも動物の歯科医療の理想を追求している者の個人的な見解になります。 ご了承の上お読みください。 ご覧になっている方も僕も犬猫が大好きでより良い生活をさせてあげたいという気持ちは一緒だからこそ無麻酔歯石除去について考...
犬と猫の歯みがき

成犬の歯磨き6 レベルアップの守るべきルール

歯磨きの心構え 犬には歯磨きの仕方を教えるのではなく歯磨きをしている間は大人しくしていてもらう事を伝える工夫をしましょう。 そして、歯磨きをしている間大人しくしてくれている時には協力してくれてありがとうという気持ちで優しく接す...
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