無麻酔歯石除去とは?①

無麻酔歯石除去
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これはあくまでも動物の歯科医療の理想を追求している者の個人的な見解になります。

ご了承の上お読みください。

ご覧になっている方も僕も犬猫が大好きでより良い生活をさせてあげたいという気持ちは一緒だからこそ無麻酔歯石除去について考え悩んでいるのだと思います。

良かれと思ってペットに施術した事がある場合は今までの事を振り返るきっかけに、今後検討している飼い主さまには思い留まるきっかけになっていただければ幸いです。

無麻酔の歯石除去を否定する事はあくまで処置自体を否定しているだけで、施術者や飼い主さまを否定している訳ではありません。

無麻酔の歯石除去とは?

 人が歯医者さんで歯石を取ったり歯周病治療をする事が当然であるように、犬猫は動物病院で同様の処置を行う事が一般的です。

ただ、人と異なり自分の意志で口を開けて大人しくしていることが難しいです。

犬猫では安全かつ確実に処置を行う為には全身麻酔が必要となります。

その為、全身麻酔を不安に感じる方が推奨するのが“無麻酔歯石除去”というやり方です。

詳細については別のページでお話しますが、“無麻酔”というワードが人を惹きつける最大のポイントとなっており、その他の問題点はあまりフォーカスされていないというのが現状です。

実際、無麻酔歯石除去につい調べてみると、そのほとんどが全身麻酔をかけなくても良いため、爪を切ったり、肛門腺を絞ったり、耳のお掃除をするのと同じレベルで考え、定期的に行う事を推奨している記載がほとんどでした。

ハンドスケーラー、超音波スケーラー、鉗子の使用など様々な方法で行われているようです。

どんな人がやっているか

 獣医師、動物看護師、トリマー、歯科衛生士の他、ドッグハイジニスト、ドッグデンタリスト、という肩書の方が行っているようです。

この中で国家資格であるのは獣医師と歯科衛生士となりますが、歯科衛生士はあくまでも人の歯科医師が主導となって歯科医療に携わっているので歯科器具の扱いや病気に対しての理解はあると思いますが、犬猫の歯科学についての知識や現場経験がないため不安が残ります。

獣医師も様々な疾患を網羅しなければいけないため歯周病に対しても深い理解があるとは言いきれません。

トリマーや看護師に関しては専門学校に通い動物医療については学びますが獣医学部でさえ歯科学がないため卒業後に歯科治療に強い動物病院で経験を積まない限りは知識的な部分ではとても不安があります。

ドッグハイジニスト、ドッグデンタリストという肩書の方は自称で無資格であるため、上記の方々以上に不安が多いと言わざるを得ません。

そもそも少しでも歯肉に赤みがあったり歯肉の退縮があるような歯周病の子に対して行う歯石除去というのは獣医療行為に当たり、獣医師法や動物愛護法に抵触するため獣医師以外の者が対価を受け取って業務を行った場合は違法となります。

歯石除去のやり方

 店舗を構えたり、出張でトリミングサロン、ペットショップ、カフェ、デパートのイベントスペースなど様々な場所で行われています。

その多くが仰向けにして歯石を取る処置をしている様です。

無麻酔歯石除去の実際②

無麻酔歯石除去のリスク③

無麻酔歯石除去④

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