犬の奥歯の再生治療(上顎第四前臼歯)

症例紹介・犬
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犬 ボーダーコリー 4歳 メス

主訴

トリミングサロンに行った際に歯石の付着を指摘され来院されました。

所見

両側の奥歯(上顎第四前臼歯)に歯石がかなり溜まっている状況でした。

それに加え、歯茎の退縮や変色が見られました。

犬の奥歯 再生治療

自宅で歯磨きを行うことは可能であり、飼い主様の希望はなるべく歯を残したいとのことでしたので、再生治療を行うことになりました。

治療

まず、全身麻酔下にて歯科レントゲンを撮影し、歯石除去を行いました。

第四前臼歯は右側の方が歯周病は進行しており、歯肉でフラップを形成し、エムドゲインを注入し再生治療を行いました。

犬の奥歯 再生治療
犬の奥歯 再生治療 レントゲン

再診時までは歯磨きは禁止、約1ヶ月間は硬いおやつも禁止、ごはんはドライフードを与えてもらうようにお伝えしています。

経過

1週間後の再診時では歯肉の炎症もなく経過良好でした。

その際に歯磨きも行いましたが、出血もなく問題ありません。

犬の奥歯 再生治療 治療後
8か月後
犬の奥歯 再生治療 治療後

その後継続して歯磨きを行ってもらい、8か月後に鎮静下でレントゲンを撮影し状況を確認しましたが、経過良好で治療終了となりました。

すべての歯が再生治療に適しているわけではありません。

再生治療の適応についての詳しい解説はこちらをお読みください。

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