ミニチュアダックスフンド 13歳 雌
主訴
鼻血が頻繁に出るとのことで来院されました。
所見
診察時の歯の状況として上顎犬歯が口腔鼻腔廔が疑われる状況でした。
重度歯周病が原因で鼻血が出ていると思われるが腫瘍の可能性もあるとお伝えしました。

さらに、右下顎第四前臼歯(奥歯)付近に腫瘤をに認めました。
治療
全身麻酔をかけて歯科のレントゲンを撮影したところ全体的に歯周病が進行しており全部の歯が抜歯になりました。




両側の鼻が口腔鼻腔廔になっていたので鼻血はそこから出ていたものと考えられるので、抜歯後は鼻血はおさまると思われます。

右下顎の腫瘤については線維性エプリス(周辺性歯原性線維腫)が疑われたため周辺組織に余裕をもって切除して病理検査に提出しました。
術後一週間はふやかしのごはんで、エリザベスカラーの着用をお願いしています。
経過
2週間後の検診では抜歯部位は炎症も出血もなく経過良好でした。
全抜歯をしても犬の場合フードを丸のみで食べられるので問題が出ることは少ないです。
この際に病理検査の結果も一緒にお話しさせていただいてます。

線維性エプリスは周辺性歯原性線維腫という良性の腫瘍になります。
良性の腫瘍なので心配はありませんが、表面だけを切除してしまうと再発する事が多いです。
見た目で見えている所から余裕をもって歯肉を切除するか抜歯をしてエプリス周囲の組織をしっかり切除する事で完全に取り切る事が可能です。
エプリスの詳しい説明はこちら
1か月後の検診でも経過に問題ないので治療終了となりました。
口腔内の腫瘍は良性の場合もありますが、もちろん悪性の場合もあります。
早期発見が大切ですので腫瘍を見つけた際には早めに受診をお願いします。






