エプリス

口腔・顔面の病気辞典
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口腔内にできる良性腫瘍の一種で、わんちゃんでは多くみられます。

どの犬種でも起こり得ますが、シニア犬で多く認められます。

エプリスは歯根を支える歯周靭帯から発生します。見た目は正常な歯肉が一部盛り上がって塊を形成しているように見えます。エプリス自体から出血する事はほとんどありません。

これは【病理診断名】ではなく、あくまでも【見た目の診断名】となります。

病理診断名としては「周辺性歯原性線維腫」となります。

表面だけを切除してしまうと再発する事が多く、見た目で見えている所から余裕をもって歯肉を切除するか抜歯をしてエプリス周囲の組織をしっかり切除する事で完全に取り切る事が可能となります。

見た目ではエプリスでも悪性腫瘍の可能性も否定できない為、極力病理検査を行い確定診断をする事が賢明です。

・歯肉に盛り上がったようなできものができた
・できものがあって歯磨きが難しい
・口臭が強い

などの症状が現れた場合などはお気軽にご相談ください。

歯肉腫瘤 No.030

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