犬 ミックス 9歳
主訴
歯ぐきにできものができたという主訴で診察いたしました。
所見
診察時に右上あごの第三切歯を中心に1.1×1.0×0.6cmのエプリス(歯肉腫瘤)を認めました。
検査
エプリスは切歯部歯肉から唇側へドーム状に張り出し、口蓋側への侵入はありませんでした。
リンパ節の腫れや腫瘤の自壊など、明らかに悪性腫瘍を思わせるような所見はありませんでした。
手術
病理結果より、局所での腫瘤切除を行いました。
上あごの第三切歯は歯肉腫瘤摘出に伴い、角化歯肉が消失してしまうため、抜歯しました。
経過
処置部が離開の可能性があったため、2週間はエリザベスカラーの着用をお願いしました。
術部の経過は良好で、腫瘤は良性だった為治療終了となりました。