軟口蓋過長症

口腔・顔面の病気辞典
Pocket

軟口蓋(なんこうがい)とは?

軟口蓋とは、口腔の上側の硬い天井部分以降の、奥に続く柔らかい部分です。

その軟口蓋が、正常よりも長いことを、軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)といいます。

軟口蓋が長いと、空気の通り道を狭くして、呼吸に障害が出てくることがあり、

特にブルドッグやパグ、フレンチブルドックなどの短頭種で多い病気です。

その中でも肥満のわんちゃんは要注意です。

症状は?
・寝ているときにいびきをかく
・呼吸時、興奮時にガーガーという音がする
・息苦しそうに呼吸をする

起こってしまった炎症に対して消炎剤を使用したり、

症状が悪化した場合は呼吸困難、失神など、命に関わるケースもあります。

注意点

軟口蓋過長症では、呼吸障害で熱中症にかかりやすくなるため、熱いときの散歩は避け、エアコンで気温の調整を早めにしっかりと行うなどの環境を整えましょう。

肥満気味のわんちゃんは適正体重を保てるようにしましょう。

外科手術を行う場合は、より若いうちに、目安は2歳齢未満です。

短頭種に多い病気はこちら

タイトルとURLをコピーしました