口蓋裂(こうがいれつ)

口腔・顔面の病気辞典
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口蓋(こうがい)は口の天井部分(舌で触れる上の部分)を指し、鼻との境になる組織です。

口蓋は前後に分かれ、手前の硬い部分を「硬口蓋」、奥の柔らかい部分を「軟口蓋」と呼びます。

その口蓋に穴が空いて口と鼻がつながった状態を口蓋裂と呼びます。

一般的に、犬では先天性の病気として認められ、猫では落下や交通事故など後天性の病気として認められることが多いです。

その為、ペットショップで販売できない事からブリーダーが手術を受けさせる、もしくは飼育放棄され保護犬として病院に運ばれてくる事がほとんどです。

ご飯やお水が上手く採れないことから発育不良や誤嚥性肺炎になるリスクが高いため放置する事は危険で口の中にできている穴を塞ぐ手術が必要となります。

最初の手術が肝心でその時にうまく穴を塞ぐことができないと、何度手術をしても塞ぐことが難しくなります。

適切な時期に、適切な手術を行う事で手術の成功率を上げる事が重要な外科疾患となります。

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