眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)

口腔・顔面の病気辞典
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眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)とは?

歯の根っこに膿(うみ)が溜まって目の下が腫れる病気です。

上の奥歯(特に第4前臼歯)に重度の歯周病が進行し根っこの方まで細菌感染が広がった場合と歯が折れて中の歯髄から根っこの方まで細菌感染が進行した場合のどちらかが原因となります。

小型犬では歯周病が原因で、中型犬や大型犬では歯が折れる事が原因になる事が多いです。猫でも歯周病で稀に起こることがあります。

①全身麻酔をかけてポケットの深さを測定
②歯科用レントゲンを撮影
③細かい亀裂や破折の有無を確認

診断には上記の手順が必要です。

抗生物質で腫れが一時的に引いても、原因の歯を抜歯しなければ繰り返してしまいます。

多くが上あごの第4前臼歯(奥歯)の歯根の問題で起こりますが、その前後の第3前臼歯、第1後臼歯でも生じる場合もあるのでしっかり診断し抜歯をしないと治らない可能性があるため注意が必要です。

眼窩下膿瘍によって食欲低下や元気がなくなったりしますが、症状がわかりにくい子もいます。

しかし、当然痛いので早めの治療が必要になります。

奥歯が折れている、目の下が腫れている、目の下の繰り返す皮膚炎がある。

このような症状がある場合はご相談ください。

眼窩下膿瘍症例はこちら

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