歯周病の続発症【歯科専門獣医師が解説】

口腔・顔面の病気辞典
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歯周病の続発症とは?

歯周病は口の中にいる細菌が歯を支える歯周組織に炎症を起こす細菌感染症です。

この細菌感染症が重度に進行すると下記のような病気につながります。

内歯瘻(ないしろう)

深い歯周ポケット内の膿が口腔内の粘膜から排出している状態。

口臭が強くなります。

内歯瘻 犬 歯周病の続発症
内歯瘻 犬 歯周病

口腔鼻腔瘻/外歯瘻(こうくうびくうろう/がいしろう)

主に上顎犬歯に形成された深い歯周ポケットが鼻の中まで到達した場合に起こります。

重度に進行すると鼻の中に固まった膿が溜まり呼吸が苦しく夜も寝れなくなります。

犬 歯周病 口腔鼻腔瘻
口腔鼻腔瘻

眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)

主に第4前臼歯の深いポケットが形成されて奥にたまった膿が強く炎症を起こした状態。

目の下が腫れて膿が出ます。

膿が出て病気に気が付くことが多いです。

詳しい説明はこちら

眼窩下膿瘍 犬

下顎骨骨折(かがくこつこっせつ)

顎の骨が薄い小型犬や超小型犬では下顎第1後臼歯の重度歯周病によって骨が壊されて起こります。

痛みでご飯を食べなくなります。

骨が脆弱なため骨折の治療はかなり困難なものとなります。

重度の場合は顎の切断を選択する場合もあります。

下顎骨骨折 レントゲン

下顎骨骨折症例

骨腫大(こつしゅだい)

猫で多く認められます。

骨が腫れて痛みによって食欲が低下します。

腫瘍との判別が困難なため検査が複雑になります。

骨腫大 猫 歯周病の続発症

上記の病気にあてはまるものがあれば、ご相談ください。

歯周病の続発症は早期発見が大切です。

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