扁平上皮癌①

症例紹介・犬
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MIX猫 14歳

主訴

健康診断の時に左上顎の歯ぐきの腫れを指摘され当院に紹介来院されました。

検査

全身麻酔をかけて歯科用レントゲン撮影と組織を一部切除し病理検査に提出しました。

さらに、病変がどこまで進展しているかを確認するためにCT撮影を行う事となりました。

レントゲン検査では左上顎の犬歯周囲の骨が広範囲に渡って破壊されていました。

組織検査では扁平上皮癌と診断。

CT検査の結果、腫瘍は左上顎の骨をかなり広範囲に破壊し、鼻の中に充満し左目を圧迫し、嗅球と呼ばれる脳の領域に浸潤が認められました。

治療・経過

CTの結果から腫瘍がかなり進んでいる事が判明した為、外科手術適応外。

この子は免疫を上げるサプリメントの内服に加え、食欲が落ちている時など痛みを感じている様子があった場合には消炎鎮痛剤を内服し経過観察することになりました。

この様に、来院時には手術もできないくらい状況が悪いという事は少なくありません。

本来であれば手術をして治りましたというご紹介をしたいのですが、あえて飼い主さんに現実を知っていただくために、紹介させていただきました。

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