犬の悪性腫瘍 唾液腺癌 

顔面腫瘍
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12歳3か月 避妊雌 コーギー 16.2㎏

主訴

首にしこりができているという事で来院されました。

所見

触診で左顎の唾液腺が腫れていることが確認されました。

腫れていたできものに針を刺して行った細胞診の結果から腫瘍を疑う所見が得られ、エコー検査では下顎腺の尾側に接して存在していることがわかりました。

上記の結果より単孔舌下腺にできた唾液腺腫瘍を疑いました。

治療

腫瘍は下顎腺や血管、神経と接していましたが、無事分離し切除することができました。

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検査

病理検査の結果、唾液腺癌と診断されました。

経過

手術は日帰りで行いました。

帰宅後もご飯は食べれたという事でしたが、一時的に左の口唇が下垂しご飯をこぼしやすかったそうです。その後、日に日に状況は改善し、現在は今まで通りご飯を食べれています。

術後半年間は、1カ月に1回、エコー検査で下顎リンパ節や内側咽頭リンパ節の転移チェック、レントゲンの検査にて肺転移のチェックを行いました。

その後、半年間の経過観察を続け転移や再発がないため、根治と判断し、経過観察を終了しています。

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