犬のクリーニング

症例紹介・犬
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当院では多く抜歯をしなければならない重度の歯周病の犬もいれば

抜歯なしでクリーニングのみの犬もいます。

今回は当院クリーニングをした2症例を紹介いたします。

① 5歳 トイプードル 

主訴

最近口臭が気になり、口の中を見た所歯石が多く付いていたため心配で来院されました。

特に歯石が厚く付着している奥歯は歯周病が心配される状況でしたが、幸い歯周病は表面だけにとどまっており、歯肉のごく軽度な退縮で済んでいたためクリーニングだけで済みました。

<クリーニング前>

犬のクリーニング 治療前

<クリーニング後>

犬のクリーニング 治療後

この状態を長く保つために家でのデンタルケアが大切です。

しっかり歯磨きができる子でも約3年後には麻酔をかけてしっかり歯周ポケットの中までクリーニングすることをおすすめしています。(気づかないところで歯周病が進行している場合がある事、今までのケアが本当に十分だったか確認するためにも必要と考えます。)

② 3歳 イタリアングレーハウンド

主訴

主訴は口を触られるのが苦手なわんちゃんで、歯石が全体的についているとのことで、

犬歯の方の歯ぐきは赤く腫れていました。(軽度の歯周病)

<クリーニング前>

犬のクリーニング 治療前

<クリーニング後>

犬のクリーニング 治療後

歯ブラシが苦手な子ではまず歯磨きシートから頑張ってみるのもいいかもしれません。

自然な状態でガーゼで磨けるように日常生活からそばに置いたり、指に巻いたりして、少しずつ慣れさせてあげましょう。

それでもあまり歯磨きができない犬は、1年に1回全身麻酔をかけてクリーニングをする事も必要と考えています。

上記の2症例は歯周病が進行する前に来院していただいたことで歯を失うリスクを回避できました。

犬のお口を見て歯石が溜まっていたら早めの来院お勧めします。

人も犬も早期発見、早期治療がとっても大事です。

当院では治療後から自宅でケアができるように診察室での歯磨き指導も積極的に行っています。

歯磨きの仕方も参考にしていただき、ケアを頑張ってください。

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