犬は要注意!口腔内メラノーマ⑤

症例紹介・犬
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トイプードル 16歳 オス

主訴
・ごはんが食べずらそう
・口をくちゃくちゃ気にしている
・硬いものを嫌がる
・口臭が強い
・口を触られるのを嫌がる

上記の症状がみられたため当院に来院されました。

所見

全体的に歯石が蓄積しており、口臭もひどく重度の歯周病と思われます。

腫瘍の可能性もあるので全身麻酔をかけて歯科治療をし口腔内を観察することとしました。

検査・治療

全身麻酔をかけて歯科治療を行ったところ口峡部に腫瘍が確認されました。

右上顎の奥に向かって腫瘍が広がっており、針生検を行いました。

針生検…しこりに細い針を刺して細胞を採取し、細胞を顕微鏡で観察する検査。

その結果メラノーマ(悪性黒色腫)を疑う所見が得られました。

顕微鏡で細胞を見るとメラノーマでは黒いメラニン顆粒を含む細胞が確認されます。

犬 メラノーマ

飼い主様は悪性腫瘍に対して抗がん剤治療や放射線治療などの積極的な治療は望まれていないため、普段の生活が送れるように腫瘍の容積を減らす手術を行いました。

メラノーマ 切除
犬 メラノーマ 減容積

今後は痛みが出ないように内服薬などで経過を見ていくことになりました。

メラノーマ(悪性黒色腫)の詳しい説明はこちらをご参考ください。

経過

2週間後の検診では歯周病の治療と腫瘍の減容積を行ったことにより、口臭は減り、口をぺちゃぺちゃする様子はだいぶ減ったとのことです。

食欲も出てきたためプレビコックス(鎮痛剤)で痛みの管理はできていると思われます。

この症例のように積極的な治療を望まず痛みをとり除いて寿命を全うさせてあげたいとおっしゃる飼い主様も多くおられます。

痛みがないよう、普段通りの生活ができるようサポートさせていただきます。

悪性腫瘍の場合は早期発見で治療の選択肢が広がります。

腫瘍のできた場所や大きさ、悪性度で寿命は大きく変わります。

犬の口腔内腫瘍についてはこちら

気になる症状がありましたら早めにご相談ください。

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