口腔・顔面の病気辞典

犬猫にできる口の中の腫瘍(基礎知識)

腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がある 腫瘍というのは“できもの”と呼ばれ最終的に生命の危機に陥る悪性腫瘍と命に影響を及ぼさない良性腫瘍があります。 良性腫瘍は増大スピードが遅く、周囲の組織に浸潤はせず、転移も起こしません。 しかし、悪性腫瘍はそ...
口腔・顔面の病気辞典

歯周病の続発症【歯科専門獣医師が解説】

歯周病の続発症とは? 歯周病は口の中にいる細菌が歯を支える歯周組織に炎症を起こす細菌感染症です。 この細菌感染症が重度に進行すると下記のような病気につながります。 内歯瘻(ないしろう) 深い歯周ポケット内の膿が口腔内の粘膜から排出している状...
犬と猫の歯みがき

絶対に与えてはいけないオモチャとオヤツ

NGなオモチャ? ペットショップやペットグッズ売り場に歯にとって良くないものが売られていることをご存知ですか? それは「硬いオモチャやオヤツ」です。 愛玩犬のプードルやシーズーが鹿の角や蹄を噛むというのは不自然だと思いませんか? 代表的なも...
犬と猫の歯みがき

安全!正しいおもちゃの選び方

正しいおもちゃを選びましょう 人間用のものではなく犬用に作られたおもちゃを与えることが大切です。 なぜなら、小さすぎるものは、遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまう可能性があり、のどや消化管に詰まると大変危険です。 犬の年齢、体の大きさに適...
犬と猫の歯みがき

仰向け編 成犬の歯磨き4

仰向けでの歯磨きは子供の歯磨きでも推奨されていますが、犬にとってもメリットが沢山あります。 膝の間に挟んで身体が安定しやすい 頭を身体に寄せて固定しやすい のぞき込むことでほぼ全ての歯を見ながら磨くことができる 歯ブラシに慣れさせる前に指で...
口腔・顔面の病気辞典

意外と知らない!歯の名称と役割

犬の歯の名称と役割 犬では通常、永久歯が42本(乳歯28本)あります。 歯を4色に分けて説明させていただきます↓ 左右上顎に各々切歯(前歯)が3本、犬歯が1本、前臼歯(横の歯)が4本、後臼歯(奥歯)が2本存在します。 左右下顎に各々切歯が3...
犬と猫の歯みがき

なぜ歯磨きは難しいのか? 成犬の歯磨き2

”歯磨きをしたほうがいいのはわかってるけどやり方がわからない、難しい” ”嫌がるからできなかった” でも、最近は口臭も気になるし、歯周病も心配という飼い主さまも多いのではないでしょうか。 この記事ではそんな成犬を対象にした歯磨きの仕方につい...
犬と猫の歯みがき

歯磨きの正しい姿勢 成犬の歯磨き3

基礎編では成犬の歯磨きの難しさについてお話しました。 ここでお話する内容はあくまでも当院で実践しているやり方であって必ずしもどの犬にも飼い主さまにも最適な方法とは限りませんのでご了承ください。 ただ、しっかり取り組んでいただければきっとでき...
犬と猫の歯みがき

歯ブラシの正しい使い方 成犬の歯磨き1

私たち人が毎日歯磨きをするように、犬にも歯磨きは必要です。 しかし、歯磨きが必要と言われたけれど何からやればいいのか分からない、頻度は?いつから?などの疑問に1つ1つ答えていきます。 歯磨きの必要性については下記の記事をご覧ください。 今回...
症例紹介・犬

フラップ手術 歯周外科治療Part3 

フラップ手術(歯肉剥離掻把術)とは? 今回のテーマは引き続き、歯周外科治療についてお話をしたいと思います。 主な歯周外科治療方法の中で、今回は 1.歯肉切除2.歯肉剥離掻把術(FOP;Flap operation)3.歯肉弁根尖側移動術(A...
破折

歯が折れている?破折(断髄編)

歯が折れたことにいつ気付く? 破折に飼い主様が気付くタイミングは、 ・さっきおもちゃで遊んでいたら欠けた・おもちゃを噛んでいて嫌な音がした・口をぶつけて歯の欠片が落ちた・毎日歯磨きをしているのですぐに異常に気付いた などと、受傷後すぐに気づ...
口腔・顔面の病気辞典

人間とは大違い!猫の口内炎(こうないえん)

口内炎(こうないえん)とは 猫の口内炎は現在、「歯肉口内炎」や「尾側口内炎」(Feline Gingivostomatisis)と定義される猫特有の病気であり、QOLを著しく低下させる代表的な疾患です。 この疾患は歯周病で起こる歯肉や歯槽粘...
口腔・顔面の病気辞典

歯が折れてしまったら?【歯科専門獣医師が解説】

折れやすい歯は? 犬や猫の歯が折れることを破折(はせつ)といいます。 犬の破折 猫の破折 折れるのは主に上あごの第四前臼歯(奥歯)、犬歯ですが、稀に下あごの第一後臼歯(奥歯)が折れる事もあります。 第四前臼歯は裂肉歯と言って肉食動物である犬...
口腔・顔面の病気辞典

猫の破折 折れやすい歯はどこ?

原因 まず、猫と犬では折れやすい歯に違いがあります。 猫は走り回ったり高所から落下したり、交通事故で顔面をぶつけた時に歯を折ってしまう事が多く、通常は犬歯が折れます。元気で走り回っている比較的若い年齢の子に猫の破折は多く見られます。 特に犬...
口腔・顔面の病気辞典

犬の破折 歯が折れる原因は?

原因 犬は硬いものを奥歯で噛むことで歯が折れます。 稀に、大型犬では石を中に入れた物や間違って石を投げてそれを口でキャッチして犬歯が折れたり、金属のケージを噛んで犬歯が削れて折れる事もあります。 犬の破折が多いのは上あごの第四前臼歯(奥歯)...
症例紹介・犬

歯が短くなっている!【咬耗】

犬歯などほとんどの歯が短くなってしまっている症例 主訴 歯が削れているという主訴で来院されました。 所見 視診によってまず歯冠の高さが低くなっている事を確認します。 このことを咬耗(こうもう)といいます。 その後、探針(エキスプローラー)と...
症例紹介・犬

下顎口腔内メラノーマ(悪性黒色腫)

※注意!このブログ内には手術で切除した組織の写真があります。見られる方のみお読みください! ミニチュアダックス 17歳 主訴 他院で歯周病と診断されたが、左顎の腫れがどんどん悪化しているという事で、 セカンドオピニオンを希望 検査 注射針を...
症例紹介・犬

歯の色が変?犬の変色歯

犬の変色歯とは→変色歯 こちらを参考にしてください。 3歳 トイプードル 所見 歯周病の治療の為全身麻酔をかけて治療をし、下顎の歯に変色が認められ犬の変色歯と診断しました。 歯髄疾患が疑われたため、歯のレントゲンを撮影しました。 左から2番...
症例紹介・犬

歯が折れた!破折(Part1 抜髄編)

犬と猫の破折は原因が違う!? 犬も猫も歯が折れる事が比較的良くあります。 犬は硬いものを噛んで奥歯(第4前臼歯)が折れ、猫は落下など外傷によって上あごの犬歯が折れることがほとんどです。 そして、歯が折れて中の神経まで露出してしまうと、痛みが...
口腔・顔面の病気辞典

顔から膿がでたら、皮膚科?歯科?

歯周病で目の下から膿がでる? 今回のテーマは、比較的良く見かける症状でもある”目の下が腫れている”です。 これは、見た目で大体診断できます。 写真は右の頬が腫れて膿が出た10歳のトイプードルちゃんです。 一見、皮膚に問題があるのかと思います...
口腔・顔面の病気辞典

歯の色が変!【変色歯】

変色歯とは 診察していると「歯の色がおかしい」という主訴で来院されることがあります。 変色歯とは、下の写真の様な状況をいいます。 原因 歯の変色の原因は大きく分けて外因性のものと内因性のものに分ける事ができます。 犬は基本的にコーヒー、ワイ...
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