破折

症例紹介・犬
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犬 ミックス 5歳 

主訴

家で硬いものを噛んで折れてしまったという事で来院されました。

所見

左上あごの一番大きな奥歯(第四前臼歯)がかなり縦に深く折れており、歯髄の部分が黒く変色していました。

手術

全身麻酔下で抜歯いたしました。

年齢的に歯を残してあげたいのですが、以下の2点から歯の状況が悪いため今後の事を考えると歯を抜くことが最善と考えました。

1.折れている歯の一部を取り除く必要があり、その溝から歯周病になる可能性が高い事

2.歯髄が黒く変色している事、歯科レントゲンで歯の根っこまで細菌が感染を起こしていることが判明し、感染を取り除くためには2回の全身麻酔が必要になる事

経過

今回、破折した歯以外もすべてクリーニングしましたので、綺麗な状態を保てるようデンタルケアについても説明しました。

2週間後に検診をし、経過良好のため治療終了となりました。

歯が折れた場合には、歯を残したくてもその治療が最善でない可能性があります。

歯が折れた場合、折れ方や年齢により最善と思われる治療方法が変わります。

まずは受診をご検討ください。

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