猫 ミックス １５歳
主訴
強い口臭がするとのことで当院に来院されました。
初診時の肉眼的所見として、臼歯部での重度歯石付着、歯周ポケットから排膿を認めました。
口臭の原因として重度歯周病が疑われました。
感染症の治療とQOLの改善のため歯周病治療が必要と判断しました。
手術
歯科レントゲン検査、歯周検査、治療をするための全身麻酔を提案したところ同意を得ましたので、全身麻酔にて歯周病の検査、治療を行いました。
上あごの臼歯で重度歯周病による水平性骨吸収を認めました。
右上あごの第三切歯で吸収病巣を認めたため抜歯しました。
両側上あごの犬歯では口蓋側歯面に吸収病巣を認め、レントゲンで歯根と歯槽骨の吸収を認めました。
一部の臼歯では歯根の露出も認めためすべて抜歯しました。
経過
２週間後の術創は問題なく閉鎖しており、経過は良好でした。
飼い主さまは手術前よりも調子が良くなったとお話し頂いております。
わんちゃんに比べ猫ちゃんはお口の中が見づらいです。
しかし定期的に観察することが大切です。
