７カ月 ミニチュアシュナウザー
主訴
まだ乳歯も残っているような状況でかかりつけ様からご紹介いただきました。
所見
左の上あごの犬歯が正常な位置から前に移動している状態でした。
いわゆる不正咬合と言われ歯並びが悪い状態になります。
この状況で特に問題になるのは犬歯の歯周病のリスクが高いことです。
飼い主さまと相談した結果、長い目で見た時に健康な歯を維持したいという思いがあり、全身麻酔をかけて矯正治療を行うことになりました。
【治療前の写真】
※赤い線の部分が正常の犬歯の位置です。
治療
【矯正用スクリュー埋入、矯正装置装着】
口を閉じると上あごの犬歯を後ろに移動させることができないため、完全には口が閉じないように調整しました。
そして、第四前臼歯（一番大きな奥歯）と上あごに打ち込んだ矯正用アンカースクリューを固定源にし、犬歯を後ろにけん引しました。
自宅で矯正装置を外さないようにエリザベスカラーを付けた状態で生活をしていただきました。
経過
治療後は１週間ごとに来院し矯正装置の調整を行い、約２カ月で矯正装置を除去しました。
【治療後の写真】
矯正装置を除去する際には歯のクリーニングも一緒に行っています。
その後は、１か月後に検診を行い異常も無く経過良好のため治療を終了しました。
治療中は食事も問題なく摂れほぼ通常の日常生活が送れたこと、
正常な位置に犬歯が移動したことで歯並びが奇麗になり飼い主さまも喜んでいました。
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