口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)

口腔・顔面の病気辞典
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口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)とは?

口腔鼻腔ろうとは上あごの歯に重度の歯周病がおこり歯周ポケット内の細菌が鼻の中まで入り込んでくしゃみや鼻から膿が出るような感染症に進行した状態を指します。

この病気は小型犬の中に多くみられます。

特にミニチュアダックスイタリアングレーハウンドに多く認められます。

猫では稀です。

小型犬では歯と鼻腔を隔てる骨が1~2mm程度の厚さしかありません。

なので、歯周病で容易に骨が破壊されてしまいます。

主に犬歯に起こりますが、その他切歯や臼歯にもみられ場合もあります。

ここまで進行した場合は抜歯以外に治療法がありません。

ですので、早期発見し、治療する事が重要となります。

まだ完全に鼻まで感染が到達していなければ歯周組織再生療法といわれる歯周外科治療を行う事で歯の寿命を長くすることも可能です。

進行すると鼻の中に膿が充満して呼吸が苦しくなってしまいます。

鼻から息を吸うような発作症状が出て、夜寝るのも辛い状況になってしまいます。

・鼻水、くしゃみが出る
・鼻血が出る
・口臭が強い

高齢のわんちゃんで上記の症状が認められた場合は口腔鼻腔瘻の可能性があります、早めにご相談ください。

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