口の病気辞典

口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)

口腔鼻腔ろうのとは上あごの歯に重度の歯周病がおこり歯周ポケット内の細菌が鼻の中まで入り込んでくしゃみや鼻から膿が出るような感染症に進行した状態を指します。 この病気は小型犬の中でも特にミニチュアダックスやイタリアングレーハウンドに多...
口の病気辞典

エプリス

口腔内にできる良性腫瘍の一種で、わんちゃんでは多くみられます。 どの犬種でも起こり得ますが、シニア犬で多く認められます。 エプリスは歯根を支える歯周靭帯から発生します。見た目は正常な歯肉が一部盛り上がって塊を形成しているように...
症例報告

若年性歯周炎の症例

1歳 ミックス猫 犬歯、臼歯の歯肉炎を主訴として来院されました。 診察時の所見としては、下あごの犬歯を除くすべての歯で重度の歯肉の炎症が認められ、下あごの切歯は歯周病によって全て抜け落ちていました。 歯科レントゲンでは下...
症例報告

クリーニングのみの症例(猫)

ついた歯石をそのままにしておくと、歯肉は炎症を起こし、顔が腫れてしまったり、中には歯の根っこが溶けて歯が勝手に抜けてしまう事もあります。 歯に痛みが出ると元気や食欲が低下する猫ちゃんもいます。 猫はわんちゃんに比べて口を触られ...
犬と猫の歯みがき

歯磨きシート

歯磨きグッズのなかで比較的使いやすいのが歯磨きシート。 歯ブラシを持たなくてもいいため、犬や猫の警戒心を減らすことができます。 指先の感覚で歯を触りながら擦る事で汚れを落としていきます。 工夫された歯磨きシートには歯垢を...
犬と猫の歯みがき

歯磨きジェルの選び方

歯磨きジェル、デンタルジェルと言われるものは数多く存在します。 その中でちゃんと効果があるものを選ぶことはとても難しいと思います。 ネットでの口コミが良いから、広告が派手で効果が高そうだから、ペットショップや動物病院でお勧めさ...
症例報告

攻撃行動予防の歯科処置②

かかりつけの病院さまよりご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ペルシャ猫 主訴は飼い主さまへの咬傷回避の為の犬歯抜歯の希望とのことです。 飼い主さまが酷く咬まれて顔や手足から流血するほどの外傷を負ってしまうため、犬...
症例報告

攻撃行動予防の歯科処置①

かかりつけの病院様からご紹介いただきました症例です。 4歳 オス ラグドール 家族への攻撃行動を示してしまうため、まずは咬まれたときに問題になる、犬歯及び切歯の全抜歯をご提案させていただき、後日全身麻酔下で歯科処置を行うことに...
・歯周病

クリーニングのみの症例(犬)

当院では多く抜歯をしなければならない重度の歯周病のわんちゃんもいれば 抜歯なしでクリーニングのみのわんちゃんもいます。 今回は当院クリーニングをした2症例を紹介いたします。 ① 5歳 トイプードル  最近口臭が気に...
口の病気辞典

挺出(ていしゅつ)

高齢の猫では歯が挺出して口が閉じれなくなってしまうことがあります。 この疾患は犬で見られることはなく、性別や品種は関係なく猫だけに認められます。 上顎犬歯に多く、下顎犬歯にも認められることがあります。 猫の犬歯が慢性歯周...
・歯周病

猫の歯周病症例

当院は犬はもちろんのこと猫ちゃんの歯科治療の症例も多くあります。 この記事では猫ちゃんで比較的よく遭遇するお口の異常に対して行った治療をご紹介します。 猫も犬も歯石が沢山付いていて歯肉の炎症が強いような症例では特に全身麻酔をか...
口の病気辞典

犬と猫にできる口の中の腫瘍(基礎知識)

腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がある 腫瘍というのは“できもの”と呼ばれ、最終的に生命の危機に陥る悪性腫瘍と命に影響を及ぼさない良性腫瘍があります。 良性腫瘍は増大スピードが遅く、周囲の組織に浸潤はせず、転移も起こしませんが、悪性...
・歯周病

歯周病が重度になったら?

歯周病は口の中にいる細菌が歯を支える歯周組織に炎症を起こす細菌感染症です。 この細菌感染症が重度に進行すると下記のような病気につながります。 内歯瘻(ないしろう)  深い歯周ポケット内の膿が口腔内の粘膜から排出し...
口にまつわる病気

成犬の歯磨きの仕方(慣れさせる方法)

パート1では歯磨きの姿勢など基本的な内容を書きましたが、こちらではより実践的に歯磨きに慣れさせる方法について説明したいと思います。 歯周病予防で大切なのは歯磨きを毎日の習慣にする事! 人と同じで歯磨きは毎日やらないと磨き残した...
口にまつわる病気

絶対に与えてはいけないオモチャとオヤツ

NGなオモチャ? 実は、ペットショップやペットグッズ売り場には歯にとって良くないものが売られていることをご存知ですか? それは「硬いオモチャやオヤツ」です。 代表的なものを下記に挙げますが、そもそも普通に考えて、愛玩犬に...
犬と猫の歯みがき

成犬の歯磨き4 ~仰向け編~

仰向けでの歯磨きは子供の歯磨きでも推奨されていますが、犬にとってもメリットが沢山あります。 膝の間に挟んで身体が安定しやすい 頭を身体に寄せて固定しやすい のぞき込むことでほぼ全ての歯を見ながら磨くことができる ...
口の病気辞典

歯の名称と役割

犬では永久歯が42本(乳歯28本) 左右上顎に各々切歯が3本、犬歯が1本、前臼歯が4本、後臼歯が2本存在します。 左右下顎に各々切歯が3本、犬歯1本、前臼歯4本、後臼歯3本存在します。 切歯 口の中に運ん...
犬と猫の歯みがき

成犬の歯磨き2 どんな姿勢がいい?

基礎編では成犬の歯磨きの難しさについてお話しました。 ここでお話する内容はあくまでも当院で実践しているやり方であって必ずしもどの犬にも飼い主さまにも最適な方法とは限りませんのでご了承ください。 ただ、しっかり取り組んでいただけ...
犬と猫の歯みがき

成犬の歯磨き1 歯ブラシの正しい使い方

持ち方や力加減は? 優しく磨けるペングリップがおすすめです。 まずは飼い主さまの爪を磨くように当たる強さや動かし方を確認しながら練習してみましょう。 力加減は100~150gが目安です。 磨く強さは歯ブラシの硬さに...
犬と猫の歯みがき

犬と猫の歯磨きはなぜ必要?

犬と猫の歯磨きはなぜ必要? 普段診察していると下のような質問をされる事があります。 ・昔は歯磨きなんてしてなかったのに必要なの?・犬猫だし口臭があって当然でしょ?・ご飯も食べれてるし痛くないよね? 飼い主さまが犬や猫と同...
口の病気辞典

難治性口内炎(なんちせいこうないえん)

難治性口内炎とは 猫の難治性口内炎は現在、「歯肉口内炎」や「尾側口内炎」(Feline Gingivostomatisis)と定義される猫ちゃん特有の病気であり、QOLを著しく低下させる代表的な疾患です。 この疾患は歯周病で起...
口の病気辞典

猫の破折(はせつ)

原因 猫と犬では折れやすい歯に違いがあります。 猫は走り回ったり高所から落下したり、交通事故で顔面をぶつけた時に歯を折ってしまう事が多く、通常は犬歯が折れます。元気で走り回っている比較的若い年齢の子に多く見られます。 特...
口の病気辞典

歯周病

歯周病とは 歯周病は、口の中にいる細菌が繁殖する事で歯を支える歯周組織に炎症が起こっている状態です。 歯肉の炎症だけの歯肉炎と歯槽骨まで破壊が進行した歯周炎に区別されます。 下図の一番左(健康な歯肉)の絵以外を全て含めて...
口にまつわる病気

猫のお口の中が真っ赤!

難治性口内炎とは?こちらをご参照ください。 症例:4歳 ミックス猫 とっても痛そうなお口ですよね。猫ちゃんは我慢強いですね。 今回は難治性口内炎と診断し、全顎抜歯の処置になりました。 ...
・歯周外科治療

歯周外科治療 (Part2 歯肉弁根尖側移動術)

こちらの記事を読む前に先にお読みいただくと、わかりやすいと思います。 歯肉弁根尖側移動術ってなに? 今回のテーマは前回に引き続き、歯周外科治療についてお話をしたいと思います。 前回お話させて...
・歯周病

歯が短い?削れてる?

短い歯を歯科用レントゲンで見ると? 犬歯などほとんどの歯が短くなってしまっている症例をご紹介します。 診断)視診によってまず歯冠の高さが低くなっている事を確認します。 このことを咬耗(こうもう)といいます。 ...
・口腔内腫瘍

猫の口腔内腫瘍

猫ちゃんに多い扁平上皮癌とは? 猫ちゃんでも腫瘍発生部位として4番目に多く、全腫瘍の3%を占めます。 犬と異なるのは、猫ちゃんで口の中に“できもの”ができた場合、その7〜8割が扁平上皮癌と言われる悪性腫瘍だという事です。 ...
・歯周病

猫の過蓋咬合

噛み合わせの確認はしましたか? 猫ちゃんをお家に迎え入れたら、永久歯がしっかり生え揃う5ヵ月齢頃に、歯を観察してみましょう! 何故なら、診察していると、上の奥歯が下顎の歯肉を刺してしまっている子が多く見られます。 ...
・歯周病

猫の歯周病。吸収病巣とは?

歯周病とは→歯周病 猫ちゃんの歯磨きは少なくとも子猫の頃から慣らさないととても難しく、性格によるものも大きいため、歯磨きができない、もしくは歯磨きをしていない飼い主さまがほとんどです。 症例:5歳 ミックス猫 今回の症例...
・破折

歯が折れた!(Part1 抜髄編)

犬と猫の破折は原因が違う!? 破折とは ワンちゃんもネコちゃんも歯が折れる事が比較的良くあります。 ワンちゃんは硬いものを噛んで奥歯(第4前臼歯)が折れ、ネコちゃんは落下など外傷によって上あごの犬歯が...
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