歯磨きジェルの選び方

犬と猫の歯みがき
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歯磨きジェル、デンタルジェルと言われるものは数多く存在します。

その中でちゃんと効果があるものを選ぶことはとても難しいと思います。

ネットでの口コミが良いから、広告が派手で効果が高そうだから、ペットショップや動物病院でお勧めされて、など情報量も多く、何が正しいのか判断が付きにくいと思います。

ジェルの選び方のポイント

その中で当院が考える本当に重要な3つのポイントをご紹介します。

1.デンタルジェルに必要不可欠な効果、それは細菌の繁殖を阻害する効果があるかどうか!

デンタルジェルを使用する目的は歯周病予防です。

歯周病菌が増えなければ炎症は起こりません。つまりデンタルジェルに細菌の繁殖を抑える、もしくは細菌を減らすことができる事ができなければ意味がありません。

色々な成分が含まれている事がアピールしていますが、この効果が科学的に検証されたものであることが大切と考えます。

2.人で使っていないもので犬猫に使うのは変!

僕たちが歯周病予防として日頃行っていることを犬猫も同じように行う事が基本です。

犬猫だからと言って予防方法は変わりません。つまり、人で使わないものが犬猫に効果があるとは考えにくいという事です。

“歯石が取れる”“塗るだけ”というような広告には十分に注意しましょう。

歯周病は病気です。そんなに簡単に良くなることはありません。甘い言葉には気を付けましょう。

3.値段が高い≠効果が高い

これは歯磨きジェルだけに限った事ではありませんが、よく勘違いをしやすいので注意が必要です。

本当に信頼できるものなのか必要な物かどうか吟味して購入しましょう。

その他

〇香味

バニラ、チキン、アップルなど様々なフレーバーがあります。愛犬が好むものを選んであげましょう。

〇含まれていると危険な代表成分(キシリトール、フッ素)

・フッ素が歯に取り込まれて酸に強くなるという作用から人ではむし歯予防として使われていますが、口から吐き出すことができない事から効果が期待できるような濃度のフッ素を使用できない事、そもそもむし歯の発生が極端に少なく、飲み込むことで胃腸障害を引き起こす可能性があります。

・犬にとってキシリトールは少量でも低血糖や肝障害などの急性中毒を引き起こす可能性があります。

歯周病に効果的な成分の違いについてはこちらを参考にしてみてください。

歯磨きジェルの使い方
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