猫のお口の中が真っ赤!

口にまつわる病気
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難治性口内炎とは?こちらをご参照ください。

難治性口内炎(なんちせいこうないえん)
難治性口内炎とは猫の難治性口内炎は現在、「歯肉口内炎」や「尾側口内炎」(Feline Gingivostomatisis)と定義される猫ちゃん特有の病気であり、QOLを著しく低下させる代表的な疾患です。この疾患は歯周病で起...
症例:4歳 ミックス猫

とっても痛そうなお口ですよね。猫ちゃんは我慢強いですね。

今回は難治性口内炎と診断し、全顎抜歯の処置になりました。

【全顎抜歯3週間後】

口の中の赤い腫れがだいぶ落ち着いて綺麗になっています。

これならご飯食べた時にも痛くありません。

治療後によくおもちゃで遊ぶ様になった、元気になった、ご飯をよく食べる様になります。

もちろん、程度が軽いものであれば

・歯のクリーニング

・継続的なオーラルケア

・抗生剤、ステロイド剤や免疫抑制剤

などで経過を観察する場合もありますが、症状が進んだものでは早期に抜歯が必要です。

しかし、不適切な抜歯による残根が生じた場合、口内炎が治らない要因になりえます。

つまり、安全でミスの少ない抜歯を行うためにも歯科用レントゲンは必要不可欠です。

若齢でも口内炎を発症するの?

若齢(7か月齢)での発症も見られます。

重症になる前に避妊手術と一緒に歯のクリーニングが行え、飼い主さまによる歯磨きが可能であったことからその後口内炎は消失し、経過は良好です。

この様な病気で困っている猫ちゃんに限らず、若齢でも病院でお口の中の状況を確認してもらいましょう。

また、歯磨きをすることで治療や予防ができる病気もたくさんありますので猫ちゃんもしっかり歯磨きをする必要があります。

まだ若い子なのに

・あまりおもちゃなどで遊ばない

・ご飯の食べムラがある

・選り好みをする

などがあった場合には注意が必要です。

何か口に違和感を感じている様子があれば病院でしっかり見てもらいましょう!

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