猫では論文上、虫歯の報告はなく虫歯にならないと考えられています。
犬では虫歯の症例が稀に見られます。犬において”虫歯”になりにくい理由は以下のように考えられています。
〇歯が尖った形状をしている為、歯の表面に虫歯菌が付着しにくい
〇唾液に含まれるアミラーゼが非常に少なく、炭水化物を糖に分解する事が難しい為、虫歯菌が酸を産生するリスクが低い
〇犬の口の中は弱アルカリ性(pH8~9)のため歯が溶けにくい環境になっている
しかし、写真のような虫歯になる事もあるので注意が必要です。
※写真のような咬合面と言われる臼状の面がある奥歯での発生が稀に認められます。
犬が虫歯にならないようにするためには、人が咀嚼してふやかしたものを犬に与える、糖質を多く含むものを日常的に与える、という事をしないように注意しましょう。
もちろん歯磨きは虫歯の予防になりますのでできるだけ毎日歯磨きをするようにしましょう。
もし、以下のような気になる様子が認められたらお気軽にご相談ください。
・歯に穴が開いている
・黒または茶色い部分がある、歯の色が変
・歯ブラシが引っかかる、表面がザラザラしている